9月定例会 最終本会議‼️

9月定例会 最終本会議‼️
討論しました‼️
議案第70号「八尾市生涯学習センター条例の一部改正の件」について、公明党を代表して我が会派の意見と態度を申し上げます。
 本議案につきましては、生涯学習センター2階フロアの一部、スタジオ1および、スタジオ2を含む健康増進コーナーを廃止するための一部を改正するものでありますが、本議案の審査にあたり、文教常任委員会等での質疑を通じて、詳細に確認するなかで、いくつかの懸念事項が見えてまいりました。
 まず、生涯学習センターの健康増進コーナー等を廃止するにあたり、市民である講師や利用者への説明や聞き取りが明確に行われておらず、教育委員会が主体的に廃止を判断していることから、今後の健康増進の取り組みについてどのような影響があるのか、利用者に大きな不安を与えていることを聞き及んでおり、問題であると懸念しております。
文教常任委員会の質疑において、副市長からは「財政状況が非常に厳しいので、まず既存の施設を見直す必要がある」という主旨の答弁がありました。希望ある発展的な見直しは重要です。しかしながら、そのために市民が置き去りにされるようなことが有ってはなりません。
 現に、今議会で個人質問で指摘したように、サポートやおの廃止条例が既に可決し、売却が進んでいるにも関わらず、生活環境や経済的な困窮により養護を受けるために入居されている高齢者の方、さらには、サポートやおを活動拠点とされているボランティアの方などへの説明が十分にされておらず混乱が生じているのと、同じことが起こっています。
 このように、市民を置き去りにしても物事を強行するのが八尾市政というようなイメージを抱くようなことは有ってはならず、従いまして、本条例の改正に伴う健康増進コーナー等の廃止につきましても、利用者等への説明を十分に行うとともに、今後の健康増進の取り組みについて明確な方針を示し、市民にご理解を得るよう強く求めておきます。
 次に、生涯学習センターの健康増進コーナー等を廃止する理由は、こども総合支援センターの機能充実を図るため、との説明を受けました。
 母子保健と児童福祉の連携をさらに深め、切れ目のない相談支援体制の充実を図ることは、我が会派としてもかねてより求めてきました。こども総合支援センターの機能充実は喫緊の課題であり、必要な施策であるとの認識は変わりません。
 しかしながら、計画的な行政運営ができていないのではないか、公共施設マネジメントが機能していないのではないかという懸念が残ります。
 そもそも、八尾市には、こども総合支援センターの設置条例はありません。府内中核市をはじめ、他の多くの自治体では条例設置をされています。様々議論はあるでしょうが、地方自治法でも「公の施設の設置及び管理に関する事項は、条例でこれを定めなければならない」とされています。
 この例は他にもあります、
 現に、男女共同参画センター「すみれ」についても、設置条例がないのは、府内中核市では八尾市のみで、他の多くの自治体が条例設置しています。その為か、当初は生涯学習センターにあり、その後、公園管理事務所に移り、さらに現在は社会福祉会館にあります。その他、市民活動センターも条例設置されていません。
事程左様ことほどさように、計画的な行政運営、公共施設のマネジメントを機能していくためにも、少なくとも、設置および管理に関する事項、運営基準や事業内容等を定め、市民に、そして議会に示し審議をすることが必要だと強く申し述べておきます。
 最後に、
 一、生涯学習のあり方について、本市に10施設あるコミュニティーセンター施設の有効活用を検討し、明らかにすること。
 一、老朽化が進む保健所の建て替えにあわせて、保健所・保健センター複合化を含め、福祉と保健関係の公共施設の機能更新に係る方針を検討し、明らかにすること。
 一、「こども総合支援センター」の機能を更に充実させるなど、今後の方向性を検討し、明らかにすることを求めます。
 諸々申し上げましたが、母子保健と児童福祉の一体的な運用の実現に向けて、生涯学習センターの施設整備を停滞させる事がないよう、以上の3点について、速やかに具体的な検討を行うとともに、明らかにしていただくよう強く求めまして、 本案賛成 の討論を終わります。