八尾市長
田中 誠太 殿
平成27年度八尾市政の施策ならびに予算編成に関する要望書
公明党は本年11月17日、昭和39年の結党から50年の節目を刻みます。
「庶民の声を代弁する政党」として地方議会からスタートした公明党は、国民の期待、衆望を担い大衆の中から誕生しました。
我が党は、次の50年に向けても「大衆とともに」の立党精神を不変の原点とし「生命・生活・生存を最大に尊重する人間主義」を政治理念とする中道政治を貫いてまいる所存であります。
日本の社会は、人口減少対策や地域活性化への取り組み、地域の医療と介護の整備等、
中長期的な展望が求められています。
政府は、現在「地方創生国会」と位置付け、審議が行われております。
中央から地方への権限委譲が進められ、自治体側が効果的な「地域発」の智恵を生み出すことができるか、まずはその意欲が求められる時代に入ってまいりました。
その上で、支え合い・活力ある地域づくりを推し進めることが、誰もが安心して住み続けられる八尾へとつながるものと考えます。
本市でも、地域の自主性に基づいた「地域の好循環」の実現にむけた取り組みが求められており、市民一人一人が生きがいや誇りを持って、地域で安心して生活できることを最大の目的とする「人が生きる地方創生」を目指し、本要望書を提出いたします。
市長におかれましては、厳しい財政状況の中ではありますが、必要な施策の実現に取り組み、平成27年度の予算編成にあたられるよう強く求めるものであります。
平成26年11月11日
八尾市議会公明党議員団
〔総務委員会関係〕
(1) 市民サービスの向上と行政事務の効率を高め経費の削減を図るため、IT化による電子自治体をめざすこと。
(2) 各種事業を見直し行政責任を確保し、積極的な外部委託を推進すること。
(3) 新公会計制度の導入を進めること。
(4) 市税や各種公共料金等の収納率の向上と実効性のある滞納対策の強化を図ること。
(5) 新たな自主財源の確保に努めること。
(6) 職員研修制度を充実し、資質の向上と人材育成に努め接遇を向上させる事。併せて公務員としての倫理を確立する事。
(7) 職員等公益通報条例の制定。(コンプライアンス)
(8) 女性管理職の登用率を3割に努めること。
(9) 市民本位の機構改革・庁内体制を確立し、職員の適性配置により行政の効率化を更に促進すること。
(10) 各種審議会、協議会の整理統合を行い補助金の見直しをすること。
(11) 行財政改革を推進し、市民生活に直接影響を及ぼす各種公共料金、使用料、手数料等の抑制につとめること。
(12) 校区まちづくり協議会について。
ア、町会加入率の向上につとめること。
イ、地区集会所・校区集会所の整備を積極的に講じること.(設置要綱の拡充と年次計画の策定)
ウ、適正な予算執行に努めること。
(13) 地域防災計画に基づき、災害に強いまちづくりの推進を図ること。
ア、自主防災組織の拡充、育成を図り、実践的な訓練により、市民の防災意識の向上に努めること。
イ、女性の視点を取り入れた避難所の防災機能の向上に努めること。
ウ、防災備蓄倉庫の備蓄品の充実及び管理に努めること。
エ、災害見舞金、災害弔慰金制度を拡充すること。
オ、被災者支援システムを早期に導入すること。
カ、町会及び自主防災組織への消火器の補助金制度の創設をすること。
キ、防災の新たな拠点としてコンビニと連携を図ること。
ク、帰宅困難者の対応に努めること。
(14) 防犯について
ア、防犯対策に万全を期すため「防犯灯補助金交付要綱」の補助拡充を図るとともに、特別防犯灯の公設置を図ること。
イ、自主防犯体制を確立すること。
ウ、多発するひったくりや車上荒らしを防止する施策を講じること。(防犯カメラの拡充)
エ、子供に対する犯罪等を防止するための強力な施策を講じこと。
(15) 八尾空港の菱形用地残余地の処分を図ること。
(16) 八尾空港の有効活用を図り、八尾空港西側跡地の整備を促進すること。
(17) 不要不急用地については早急に処分し、公有地の有効活用を図ること。
(18) 潜在する多様な人的資源を確保・活用するため「総合ボランティアセンター」を設置し支援体制を図ること。
(19) 庁内体制(通訳)を整備し、人的交流など積極的に国際交流を推進すること。
あわせて国際交流センター機能の充実を図ること。
(20) 無料法律相談を拡充すること。
(21) 消防行政について
ア、消防本部の機能更新を早急に図ること。
イ、救急車の適正利用の啓発に努めること。
ウ、消防力の強化を図り、消防団の充実(女性消防団員の登用)、市民の防災意識の高揚に努めること。
エ、救急救命士の養成を図り、救命体制の強化を図ること。
オ、消防機材の充実を図ること。
カ、雑居ビルの安全管理と防災措置の指導を徹底すること。
キ、住宅用火災警報器の普及推進を図ること。(給付・補助金制度)
ク、不審火対策の強化に努めること。
ケ、病院・有床診療所などのスプリンクラー設置の推進。
コ、入所型福祉施設の消火・避難訓練の実施。
(22) 文化芸術振興条例制定と施策の充実を図ること。
(23) 八尾市いじめ防止条例の制定。
(24) 動物愛護と住環境の保全のため地域猫の取り組みにつとめること。
〔文教・委員会関係〕
(1) 教育施設の整備
ア、学校園の耐震工事を今年度末に完了すること。
イ、非構造部材の安全整備。(照明器具、天井、壁等)
ウ、学校トイレの改善。(洋式化等)
エ、学校緑化、バリアフリー化、シックスクール対策。
オ、学校園の教室における空調設備の整備。
(2) 学校教育について
ア、小中一貫校の取り組みに向けたビジョンを明確にすること。
イ、学校規模の適正化に取り組むこと。
ウ、学力向上を推進すること。
エ、防災教育の充実を図ること。
オ、グローバル化に対応できる英語教育の推進を図ること。(八尾市のビジョンを明確にすること)
カ、がん教育の充実を図ること。
キ、学校評議員制度の内容の充実を図ること。
ク、いじめ、不登校、虐待等、課題児童に対する対策のために、教師とスクールソーシャルワーカーの連携強化に努めると。
ケ、CAP教育の更なる推進を図ること。
コ、特別支援教育の充実。(発達障がいの早期発見等)
サ、食育を推進するとともに栄養教諭の全校配置に努めること。
シ、中学校給食の実施と給品部の充実。
ス、体験学習など総合教育の充実に努めること。
セ、教職員の資質向上を図ること。
ソ、教員のサポート体制を充実すること。(「教員サポート室」の設置、各種研修、社会体験、評価制度等)
タ、学校園と通園通学時の子供に対する安全対策の充実を図ること。
チ、通学路の安全対策を図ること。
ツ、児童・生徒の自転車安全講習の充実を図ること。
テ、子ども読書運動を支援するため、学校図書費の増額と学校図書館の環境整備を図ると共に、専任司書の全校配置を図ること。
ツ、デイジー教科書の活用を図ること。
テ、ICTを活用した魅力ある授業の更なる充実に努めること。
ト、就学援助制度を堅持すること。
(3) 図書館行政について
ア、 図書館の利用者の利便を図るため、夜間の開館を更に進め、全日開館を目指すこと。
イ、公的医療機関・各種施設・団体への図書の貸し出しサービスを更に充実する。
ウ、Web図書館を導入すること。
(4) 「スポーツ振興計画」にのっとり、市内各種スポーツ施設の拡充を図ること。
(5) 少子化時代の子育て支援策として
ア、子育て支援のワンストップを目的とする「子どもセンター」の設置。
イ、児童虐待対策に努めること。
ウ、入院時の食事療養費(乳幼児・ひとり親家庭)の助成を行うこと。
(6) 就学前児童の支援策として
ア、就学前児童に対する八尾市の全体像を明確に示すこと。
イ、幼保一体化計画を明確にすること。
ウ、認定こども園の整備促進。
エ、幼稚園の預かり保育の更なる拡充。
オ、私立幼稚園の就学援助制度の拡充。
カ、二人目からの一時預かり保育料に、半額・全額の免除制度を導入すること。
キ、待機児童をゼロにすること。
ク、延長保育の実施。(24時間保育も含む)
ケ、緊急保育の充実を図ること(保育料の適正化、期間の延長、福祉枠の確保等)。
コ、父子家庭に対し緊急保育など施策の充実を図ること。
(7) 歴史民俗資料館の展示物を充実するとともに、来館者の利便を図ること。
(8) 河内音頭、河内太鼓、河内木綿等の伝統的文化の保存継承を図り更に宣揚すること。
(9) 生涯学習の充実と拡充に努めること。
〔保健福祉委員会関係〕
(1) 国保会計の健全経営化に努めるとともに、市民への負担転嫁を回避すること。
(2) 国保の予防事業について
ア、人間ドック事業の医療機関の拡充と土・日・祝・夜間事業実施を図ること。
イ、特定健診の健診率の向上と内容の充実・保健指導の推進。
(3) 市民の健康を守るため保健医療カード(光・ICカード等)を導入すること。
(4) 健康マイレージ制度の創設。
(5) 出産に対する支援策として
ア、不妊治療の助成を実施すること。
イ、出産施設の環境整備を図ること。
ウ、ママサポート事業の更なる充実を図ること。(保健師の派遣等)
(6) 保健センターの機能充実を図り、市民の健康を守るため次の項目を実施すること。
ア、市内一円で保健業務を拡充すること。(定点型・巡回型)
イ、前立腺がんとピロリ菌の検診を無料化すること。(無料クーポン券の配布)
ウ、肺がん・胃がん・大腸がん・乳がん・子宮がん(頸がん・体がん)の検診率の向上を図ること。
エ、新型インフルエンザの予防対策と感染症対策に努めること。
オ、予防接種の接種率の向上に努めること。
カ、結核予防事業に努めること。
キ、アレルギー疾患対策に努めること。
ク、薬物中毒の防止の啓発を実施すること。(危険ドラッグ等)
ケ、組織型健診の実施に努めること。
(7) 地域包括ケアシステムの体制整備。
(8) 介護保険制度の円滑な運営を図ること。
ア、被保険者・被保険者家族の相談窓口を更に充実すること。(介護施設の情報提供等)
イ、保険料・利用料の軽減化を図ること。
ウ、介護支援専門員の資質の向上を図ること。
エ、介護予防事業に積極的に取り組むこと。
オ、介護ボランティアポイント制度の充実。
カ、在宅介護の24時間安心ヘルプサービスの拡充。
キ、認知症の啓発と支援体制の確立。(早期発見)
(9) 地域包括支援センターの機能強化と拡充を図ること。(各中学校区に設置)
(10) 身寄りのない高齢者のための公的保証人制度と福祉型家賃補助制度を創設すること。
(11) 孤独死防止対策の強化に努めること。(民間事業者との連携)
(12) 高齢者の虐待防止対策の充実。
(13) 自殺予防対策の強化に努めること。
(14) 高齢者のために福祉農園を増設すること。
(15) 高齢者世帯の住宅改修助成制度の拡充。
(16) 入院時の食事療養費(障がい児(者)・精神障がい児(者))の助成を行うこと。
(17) 障がい者に対する訪問歯科検診および診療事業を充実すること。
(18) 障がい児(者)の家族の心身的負担を軽減するための施策を充実すること。
(19) 後見的支援を要する人に対する施策を充実すること。
(20) ノーマライゼーション社会の実現に積極的に取り組むこと。
(21) 市立病院に対し、次の各項目を実施すること。
ア、安定した健全経営を図ること。
イ、小児救急医療体制の充実。(24時間365日)
ウ、医師の確保を図ること。(産婦人科医・小児科医・脳神経外科・内科医など)
エ、安心して出産できる環境を整備すること。
オ、診療時間の延長を行うこと。
カ、市民に対し親切丁寧な接遇に努めること。
キ、病診連携のさらなる充実を図ること。
ク、大阪府がん診療拠点病院としての機能の充実に努めること。
ケ、人間ドックと健診事業の充実を図ること。(土・日・祝・夜間事業実施)
〔建設産業委員会関係〕
(1) 命を守る防災・減災対策。
ア、長寿命化計画の推進
①道路、橋梁、河川、公園、上下水道
イ、電気、ガス、水道、通信などのライフラインの共同溝化。
ウ、ゲリラ豪雨等によるがけ崩れ・土石流・地すべりなどの対策を講じること。(ハード面・ソフト面)
(2) 入札制度の改善を図り更に競争性、透明性、公平性を確保すること。
(3) 耐震診断を市民に啓発し、耐震工事の促進を図ること。
(4) 公共下水道の整備を促進すること。(水洗化率を上げること)
(5) JR久宝寺駅周辺のまちづくりについて、
ア、都市計画道路久宝寺線の地下道を両側通行にすること。
イ、安全・安心のため交番を設置すること。
(6) 市営住宅のバリアフリー化を推進すること。
(7) 近鉄大阪線河内山本駅以東の高架化を推進し、河内山本駅前、高安駅前の再開発を促進すること。
(8) 新都市核としての地下鉄八尾南駅を中心としたまちづくりを早急に推進すること。
(9) 安心して暮らせる「安全バリアフリー計画」を策定し、道路等のバリアフリー化を更に促進すること。
(10) 歩行者の安全確保のための歩道を整備するとともに、交通輸送機関も含め優しい街づくりを目指すこと。
(11) 歩車道にはみ出した看板、商品等の不法占拠を排除すること。
(12) 自転車の安全走行のための道路整備を行うこと。
(13) 交通安全のため不法駐車対策を強力に推進するとともに、駅前などの駐車困難な場所に、バイク及び車の駐車場の設置を推進すること 。
(14) 自転車の事故防止対策とマナーの向上に努めること。(TSマークの啓発と推進)
(15) 放置自転車・放置自動車対策を推進し、交通障害を取り除くこと。
(16) 都市基盤整備の充実、及び治水対策の推進について
ア、恩智川治水緑地整備事業の促進を図ること。
イ、市街地の緑化を推進し、公園の整備を積極的に行うこと。
ウ、平野中高安線等都市計画道路の早期具体化を促進すること。
エ、玉串川の護岸整備を計画的に進めること。
オ、不用な用排水路の整備および、その有効活用を図ること。
カ、排水が不備な公道についてその対策を講じること。
(17) 高安山系の治山治水対策に万全を期すこと。
(18) 水道事業について
ア、水道局庁舎の機能更新を計画的に執行すること。
イ、緊急貯水槽の拡充。
ウ、鉛管を撤去し、安全給水に努めること。
エ、老朽管の布設替えを行うこと。
(19) 常に現状に即した用途地域の見直しを行うこと。
(20) 都市の美観の創造について
ア、不法看板の撤去を図ること。
イ、安らぎと潤いを感じる緑道などを設置すること。
(21) 市内交通渋滞箇所の調査を行い、早急に安全対策を講じること。
(22) 循環型社会の実現をめざし、総合的な環境対策を確立するとともに次の諸点について実施すること。
ア、再生可能エネルギーの活用を進めること。
イ、環境保全のためすべての公用車にエコカーを導入すること。
ウ、市民に対して、省エネ対策とCO2削減のエコ意識を啓発すること。
エ、水路の環境整備。(悪臭対策と水質保全に努めること)※飛行場南側排水路など
オ、ゴミ減量を更に推進すること。
カ、不法投棄防止の有効な対策をとること。
キ、庁舎のエコオフィス化を推進すること。
ク、環境学習を充実させること。
ケ、ゴミ処分跡地の有効利用を図ること。
コ、レアメタルの回収を進めること。
(23) 公共施設の太陽光パネル設置にともなう蓄電池の整備を行うこと。
(24) 路上喫煙の禁止に努めること。(マナーの向上)
(25) 八尾市産業振興ビジョンに基づき、地域経済活性化を図ること。
(26) 中小企業支援対策について
ア、中小企業サポートセンターの更なる充実を図ること。
イ、新産業の育成と起業支援の充実を図ること。
ウ、事業継承の支援を推進すること。
(27) 地産地消と食育を推進すること。
(28) 遊休農地有効利用の促進。
(29) 特色ある公園づくりに取り組むこと。(スポーツ公園、介護予防公園、薔薇公園、ハーブ公園等)
(30) 観光施策を充実し、八尾の魅力発信に努めること。